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ラリベラ便り 最終回

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-アフリカに吹く風-

アディスアベバのような都会に比べると、土の匂いの混ざったラリベラの風はとても心地がよいです。夕暮の木陰にふわりと吹き抜ける風に気づくと、ただそれだけで、何か幸せな気分にさせられます。もしかしたら、この風を素肌に感じられる事こそが、僕がここで過ごした40ヶ月の対価なのかもしれません。

「風」という自然の現象は、太陽が暖めた空気の不均一を埋めるために働く大気の流れのことです。つまり温かい空気と冷たい空気の温度差を無くす時に動く自然の力。それ僕らは「風」と呼んでいるわけです。そして同じように、豊かな地域から厳しい地域へ。恵まれた環境から恵まれない環境へ。余裕のある人から余裕のない人へ。そんな温度差を埋めるために何らかの力が働く時にも気持ちの良い風が吹くらしいのです。

今年の始めには、日本の東北地方からラリベラへ、ベガルタゴールドの風が軽やかに吹きわたりました。多くの方々の熱意と協力のおかげで実現したベガルタ仙台のサッカー教室。ラリベラのサッカー少年たちが今まで経験したことが無い程、カラフルで、印象深いイベントとなりました。そして、あの日、子供たちが全身に感じていた善意の風は、同時に日本各地にも吹いていたのではないでしょうか。僕らの現地での活動は支援をする側、支援をされる側という一方通行の開発援助ではなく、関わる人の全てが喜びを得ることのできるような支援スタイルを目指しています。今回のイベントはもちろん、僕らの活動を通じて日本の皆様も何かしらの喜びを感じて下さっているとしたら、とても嬉しく思います。

誰かの幸せを願うことで自分も幸せになれる。幸福の基準が曖昧になってきた現代の日本だからこそ、こういうシンプルな事が重要な意味を持ってきていると、僕は、信じています。

12年前に一人の女性と一羽のフクロウの出会いから始まったフー太郎のものがたり。僕はその一幕の登場人物として、本当に色々な経験をさせて頂きました。人生のほんの一時期でも、この場所でこの仕事が出来たことを誇りに思っています。これからもフー太郎の森基金が、ラリベラに気持ちの良い「風」を吹かす、大きな力になってくれることを、心から願っています。
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Okano Teppei

Author:Okano Teppei
フー太郎の森基金について
フー太郎の森基金はエチオピアの世界遺産の町、ラリベラで活動する環境NGOです。ちょっと変わった団体名ですが、フー太郎とはフクロウの子供の名前なんです。
フー太郎の森づくりに興味のある方は、是非お気軽にご連絡下さい!


岡野 鉄平について
現在5代目となるラリベラ事務所の駐在員です。鎌倉生まれ鎌倉育ちの、生粋の鎌倉人。趣味サーフィン、お祭り、ロッククライミング、温泉。1978年9月8日生まれ。

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