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ラリベラ便り#12

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-種の冒険-

バンバの木がしっかり育っていることがうれしい。この木は無花果の一種で、学名を「フィカス ・シコモルス」といいます。日本語名は分かりません。いずれ数十メートルの大木になる素敵な木です。

バンバの苗木はラリベラ周辺では生産をしていないのですが、昨年たまたま別の苗木のポットから、ぴょっこり芽をだしているの見つけました。何かの拍子に、種が混ざったようです。何処から来た種かは分かりませんが、色々な偶然が重なって、今は生産地から遠く離れたラリベラにしっかり根を下ろしています。ちょっとした、ドラマを感じます。

さて、現在ラリベラ事務所は大規模な植林事業に取組んでいます。新たに整備した農園ではすべての苗木を種から育てました。あたりまえのことですが、森は種から始まります。普段の生活の中で目にする果物の種や木の実。特に意識をすることも無く食べたり、捨てたりしていますが、そんなごくありふれた一粒の種は、ちょっとその気になれば土の中で発芽して、根を張って、木になるんです。そして、それが沢山集まると森になるわけです。仕組みとして頭で理解していても、いつも僕はその事実に驚きます。だって、あんなに小さな粒がいずれ森になるんです。

もしかすると、僕たちの社会も同じような仕組みでできいるのかもしれません。例えば僕は、今まで多くのすばらしい人々や景色に出会って、何粒かのアクションの種をもらいました。アクションの種は、気付き。という言葉で言い換えられるかもしれません。その気付きは、最初はただの小さな粒でした。それが今、色々な試行錯誤を重ねた結果、エチオピアで芽を出し、ほんの微力ながらも、より良い未来を作るひとつの力になっています。

誰かからもらったり、誰かにあげたりしながら、一人一人があたりまえに持っている色々な種。それは一見なんでもないように見えても、本当に多くの可能性を秘めているようです。楽しいことや、嬉しいことを養分にしてその種を育ててみたら、きっと素敵なことが起こります。そして、その時に出てきた芽が、根を張って、木になって。それが沢山集まると、気持ちの良い、緑の未来が出来上がるんです。

全力で駆け抜けたエチオピアでの任期もいよいよ終わりが近づいてきました。僕がこの地で拾った何粒かの種は、次はどこで、どんな芽を出すのか。種の冒険は、まだまだ続きます。

またどこかで、皆様とお会いできる日を楽しみにしながら。
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フー太郎の森基金について
フー太郎の森基金はエチオピアの世界遺産の町、ラリベラで活動する環境NGOです。ちょっと変わった団体名ですが、フー太郎とはフクロウの子供の名前なんです。
フー太郎の森づくりに興味のある方は、是非お気軽にご連絡下さい!


岡野 鉄平について
現在5代目となるラリベラ事務所の駐在員です。鎌倉生まれ鎌倉育ちの、生粋の鎌倉人。趣味サーフィン、お祭り、ロッククライミング、温泉。1978年9月8日生まれ。

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