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植樹の準備が整いました。

Kankenit 02

2009年はカンカニ涵養植林の植林地拡大のために、土地の確保と、水遣りの確保に取り組んできました。

岩石だらけのこの地域では、まずは、なによりも土地の確保が難航しました。
農業に使える土地は、当然地域住人の畑として利用されているし、残りのかろうじて草が生えている程度の場所でも、放牧のための大切な土地になっているからです。

その土地に木を植え始めれば、もちろん農民は農作物を作ることはできないし、苗木の保護のため、放牧もできなくなります。地域住人にとっては、森林再生の重要性はわかっているものの、自分たち家族の生活を守らなければならないという事情もあります。

そうした中で、限られた土地を地域の将来のためにどう使うか。地域、政府、農業局専門家とともに、幾度も話し合いを重ね、ようやくある程度の広さの土地(約3ヘクタール)を植林のために手に入れることができました。とても植林に適した土地とはいえないものの、贅沢はいえません。

しかし、こんどは、その土地に木を植えたときの水の確保が問題となりました。交渉の末に確保した土地は、水源から2kmほど上った場所にあるため、労働者を雇っての水遣りがほぼ不可能です。また、仮に予算と人員を投入して水遣り行ったとしても、将来的な地域への引渡しのことを考えると、まったく現実的ではありませんでした。

そのため、スタッフと農業局とでアイディアを出し合った結果、新植林地からさらに2㎞ほど上った場所の泉、「ガベタウハ」から、1/2インチパイプを使って水を下ろしてくることにしたのです。水をおろしてくる、というと単純な作業に聞こえるかもしれませんが、これもまた簡単な仕事ではありませんでした。

まず、計画、測量をするのに、片道3時間の道のりを何度も往復し、パイプを引く土地の使用を住人にお願いをしました。そして、限られた予算のなかで計画と支出を何度も確認し、専門家日当や、資材価格の交渉の繰り返しです。ここでも、昨今の資材価格の高騰が大きな壁でした。

また、実際の工事に際しては、カンカニまでの険しい山道を、ロバや人をつかって、資材の運搬をしなければなりません。水がめを作るためのコンクリート工事では、百数十名の村人を動員して、缶に砂をつめて運ぶ、という人海戦術をとりました。そして、最終敵には、工事期間中にスタッフが村に寝泊りをすることで、なんとか、雨季に入る前、6月末に、この水道工事が完成しました。僕は、その場にいることができませんでしたが、初めて水が通ったときの村人とスタッフたちの喜びは、想像に難くありません。

さて、来週月曜日からは、いよいよ、2009年度のカンカニでの植林を始める予定です。当初の目標であった30,000本の植林は、利用可能な土地の限界により達成することが難しそうですが、カンカニに造成した苗畑農園では、45,000本の苗木たちがスタンバイ状態です。

一本でも多くの苗木が、カンカニの乾いた土地に根付くよう、スタッフと地域で力を合わせて、大切に植えて生きたいと思います。
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水源涵養植林事業について

Kankenit 02

ラリベラからラバに乗って山を登ること3時間。標高3,200mの山岳地帯に、カンカニと呼ばれる村があります。このカンカニは、14,000人のラリベラ市民の生活を支える、大切な水源地帯です。

フー太郎の森基金では、この水源地帯の保水力を高めるため、2007年から涵養植林事業に取り組んでいます。水のために木を植える。非常に時間がかかりますが、いちばん確実な水源開発なのかもしれません。現在までに約2万本の木を植え、その多くが順調に育っています。

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Okano Teppei

Author:Okano Teppei
フー太郎の森基金について
フー太郎の森基金はエチオピアの世界遺産の町、ラリベラで活動する環境NGOです。ちょっと変わった団体名ですが、フー太郎とはフクロウの子供の名前なんです。
フー太郎の森づくりに興味のある方は、是非お気軽にご連絡下さい!


岡野 鉄平について
現在5代目となるラリベラ事務所の駐在員です。鎌倉生まれ鎌倉育ちの、生粋の鎌倉人。趣味サーフィン、お祭り、ロッククライミング、温泉。1978年9月8日生まれ。

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